子供のネットやりすぎに頭を悩ませている親はたくさんいると思うが、自分もその1人である。
無理やり制限したり、端末を取り上げたりするのは逆効果だと感じ、最終的に「ステルス制限」を試みることにした。そのために購入したのが、今はやりのミニPCである。
ミニPCが欲しかったわけではなく、あくまで“子供のインターネット利用をなんとなく制限する”ための手段である。
やりたいこと
次のような仕組みを実現したいと考えた。
もしかしたら同様のことができる製品もあるかもしれないが、安価なものでは見つからなかった。
目的:
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時間帯によってネットに遅延を発生させる
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夜間は不意にネットを激遅にする
まずはこの程度から始め、動画の視聴やNintendo スイッチやPCのオンラインゲームが快適にプレイできない状況を作りたい。
そして「ネットが遅い」という理由で自然に止めて諦めてもらう狙いである。
購入したもの
「ORIGIMAC C2」という、Intel N150搭載のMiniPC を購入した。
(https://amzn.to/4qlxysF 購入時クーポン適用で約2.5万)
想像よりかなり小型。
2.5インチSSDと並べるとこのサイズ感、約9cmほどしかない。
省電力なN150を搭載し、NICを2基搭載している点が選定理由。
この「NIC×2」は今回の目的において重要なポイントである。
セットアップ手順
早速分解し、SSDを換装してLinuxをインストール。
元々入っていたWindows入りSSDは保管しておくことにした。
インストールしたのは Ubuntu 24.04 LTS Server。
特に問題なくセットアップ完了し、Linuxが正常に起動。
ネットワーク構成
我が家のネットワーク構成は以下の通り
NTTHGW—–RTX830——-UTX100—PC類
だが、今回作成する遅延装置を噛ませで
NTTHGW—–RTX830——-UTX100—–[遅延装置]—-PC類
の様にし「遅延装置」を通すことで、意図的にパケットを制御し遅延を発生させる仕組みを構築する。
iptables設定
Linuxインストール後、まずはパケットが「遅延装置」を通過するように設定。
sudo iptables -t nat -F
sudo iptables -t nat -X
sudo iptables -P INPUT ACCEPT
sudo iptables -P FORWARD ACCEPT
sudo iptables -P OUTPUT ACCEPT
sudo iptables -t nat -A POSTROUTING -o enp2s0 -j MASQUERADE
sudo iptables -A FORWARD -i enp0s8 -o enp2s0 -j ACCEPT
sudo iptables -A FORWARD -i enp2s0 -o enp3s0 -m state –state ESTABLISHED,RELATED -j ACCEPT
これでまずは単なる中継(ブリッジ)が完成。
次回は、いよいよ「遅延」を実際に発生させてみたいと思う。