ソニーが提供するSpresense LTE拡張ボードは、Spresenseメインボードと組み合わせて使用する拡張モジュールであり、IoTやM2M(Machine to Machine)向けのプロジェクトでLTE通信機能を追加するためのものです。以下に詳細を説明します。
主な特徴
- LTE Cat-M1 (LTE-M)およびNB-IoTの対応
- 低消費電力かつ広域通信に適したLTE通信が可能です。これにより、IoTデバイスの長期間稼働が実現できます。
- 高い柔軟性と拡張性
- Spresenseメインボードと接続することで、エッジAIや高精度GNSS機能と組み合わせた通信アプリケーションの開発が可能です。
- SIMスロット内蔵
- Nano SIMスロットを備えており、通信キャリアのSIMカードを挿入するだけで利用可能です。
- コンパクトな設計
- 小型のボードサイズで、省スペース設計のデバイスにも組み込みやすい。
使い方の例
- 遠隔監視システム:
IoTデバイスを用いた農業やインフラ監視に適しています。センサーから収集したデータをLTE経由でクラウドに送信可能。 - モバイルトラッキングデバイス:
GPSと組み合わせて位置情報をリアルタイムで送信。 - スマートメータリング:
電力や水道の消費量を通信でリモート監視。
技術仕様
- 対応ネットワーク: LTE Cat-M1, NB-IoT
- 動作電圧: 3.8V
- インターフェース: UART, SPI, I2Cなど、メインボードとの接続をサポート
- サイズ: メインボードにフィットするコンパクトな設計
開発サポート
- SDKとライブラリ:
ソニーが提供する開発環境(Spresense SDK)を使用することで、通信機能を簡単にプログラムできます。 - サンプルコード:
データ送信や受信の基本的なプログラム例が公開されており、初心者でも使いやすい。 - Arduino IDE対応:
SpresenseはArduino IDEに対応しており、開発を始めるハードルが低いです。
注意点
- 対応エリア:
LTE Cat-M1やNB-IoTが利用可能な通信キャリアのエリアで動作します。事前にカバレッジを確認する必要があります。 - データプラン:
使用するSIMカードの通信料金がかかるため、用途に応じたプランを選択するのがおすすめです。
より詳しい情報や購入については、公式サイトやサードパーティの販売ページを確認してください。
あなた:
動作確認が取れてるSIMは?
ChatGPT:
Spresense LTE拡張ボードで動作確認が取れているSIMカードは、以下の通りです。
| 供給元 | プラン名 | 購入先 | 通信に関するお問い合わせ窓口 |
|---|---|---|---|
| 株式会社インターネットイニシアティブ | IIJmio IoTサービス (個人向け) | https://www.iijmio.jp/mit/ | https://www.iijmio.jp/contact.jsp |
| 株式会社インターネットイニシアティブ | IIJモバイルサービス/タイプI (法人向け) | https://www.iij.ad.jp/biz/iijmobile/ | https://www.iij.ad.jp/svcsol/customer/ |
| 株式会社インターネットイニシアティブ | IIJモバイルサービス/タイプD (法人向け) | https://www.iij.ad.jp/biz/iijmobile/ | https://www.iij.ad.jp/svcsol/customer/ |
| ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 | お試しプラン, VS・VM・VLプランのドコモ回線 ※データ専用プランでお申し込みください。 | http://mobile.nuro.jp/service.html | https://support.sonynetwork.co.jp/nuromobile/web/index.html |
| ミーク株式会社 | MEEQ SIM インターネット接続 ※ドコモ回線でお申し込みください。 | https://www.meeq.com/meeq/ | https://support.meeq.jp/hc/ |
| 株式会社ソラコム | 特定地域向け IoT SIM (plan-KM1 & plan-D & plan-DU/LTE-M) | https://soracom.jp/start/ | https://soracom.jp/contact/ |
| 株式会社ソラコム | SORACOM IoT SIM (planX3) | https://soracom.jp/store/s_category/sim/ | https://soracom.jp/contact/ |
| さくらインターネット株式会社 | さくらのセキュアモバイルコネクト | https://iot.sakura.ad.jp/sim/ | https://iot.sakura.ad.jp/contact_sim/ |
これらのSIMカードは、LTE-M通信網への接続が確認されています。
ご使用の地域や場所が、ご契約予定の通信事業者のサービス範囲内であることを、事前にご確認ください。
情報源
あなた:
LTE拡張ボードはMicroSD対応?
ChatGPT:
はい、Spresense LTE拡張ボードはMicroSDカードに対応しています。
MicroSDスロットの特徴
- データ記録用
- LTE通信で取得したデータや、センサーからのデータを保存できます。
- ローカルストレージとして、ログデータの蓄積や一時的なデータ保管に便利です。
- ストレージ容量
- 一般的なMicroSDカードを使用可能ですが、具体的な最大容量対応については、製品のドキュメントで確認することをおすすめします(通常は32GB以上のカードも利用可能)。
- 簡単なプログラム制御
- Spresense SDKやArduino IDEのライブラリを活用することで、MicroSDへの読み書き操作を簡単に実装できます。
使用例
- IoTデバイスが取得するセンサーデータを記録し、LTE通信で必要な部分だけ送信。
- MicroSDに保存したファームウェアや設定ファイルを用いて、デバイスのアップデートや設定変更を実施。
注意点
MicroSDカードを使用する際は、正しいフォーマット(通常はFAT32)を行う必要があります。また、耐久性や信頼性の観点から、産業用途向けの高耐久性MicroSDカードを選ぶことをおすすめします。
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